審査方法
出品酒はカテゴリ別に分類され、15-18度(生酒は5-10度)の温度でサーブされ、ワイングラスによるブラインドテイスティングにより審査されます。
ダブル・ブラインド・テイスティング
出品酒は審査会場とは別の部屋(審査員がその部屋に入るのが禁止されます)で準備され、グラスに注がれた状態で審査員に渡ります。出品酒のラベル、原産地、製造者の情報は審査員に開示されません。
試飲数の制限について
正確な審査を実施する為、一日の審査品数は70点以内、一回の試飲数は最大12点までとしております。また、試飲の間に休憩時間も設けております。
審査員
OSAの審査は酒サムライ、日本酒やワイン業界で活躍するソムリエ、教育者、コラムニスト、ジャーナリストで実施されます。ゲスト審査員として日本酒販売業者や香港日本酒業連合会のメンバーも一部参加します。審査員チーム全体は25~35名の日本酒専門家で構成されております。
メダルと「Sake of The Year」
受賞酒は総合出品数の40%以下に制限されます。また、各カテゴリの最高得点を獲得した金賞商品から、「Sake of the Year」が選定されます。
予選審査:すべての出品酒がブラインド・テイスティングされます。
2回目の審査:100点満点の加点方法にて評価後、以下の獲得点によって受賞が決まります。予選審査で選ばれた出品酒の中から受賞酒(金賞/銀賞/銅賞)を選出します。

94 ~ 100 点

87 ~ 93 点

82 ~ 86 点
3回目の審査:金賞受賞酒をすべて再評価し、チャンピオンを選定します。
決勝審査:各カテゴリのチャンピオンから「Sake of the Year」が選定されます。


亞洲清酒大賞は以下のカテゴリにて審査を実施します。すべてのカテゴリーにおいては、全体的な調和(バランス)と完成度が最も重要視されます。また、カテゴリーごとに個別の審査基準も設けています。
1 – 吟醸系 (ライト&クリーン)
出品条件:精米步合が 60%以下の清酒
評価要点:繊細な香り、透明感、爽快感、フレッシュ感
2 – 吟醸系 (ライト&アロマティック)
出品条件:精米步合が 60%以下の清酒
評価要点:香りの良さ、透明感、酒質の上品さ、キレの良さ
3 – 吟醸系 (リッチ&アロマティック)
出品条件:精米步合が 60%以下の清酒
評価要点:香りと味わいの強さ、複雑さ、後味の長さ
4 – 純米酒 (ライト&クリーン)
出品条件:米、米麹のみで造られた純米酒
評価要点:透明感、程よくストレートな旨味、キレの良さ
5 –純米酒 (リッチ&ウマミ)
出品条件:米、米麹のみで造られた純米酒
評価要点:旨味の強さ、複雑さ
6 – 本醸造
出品条件:精米步合 が70%以下で醸造アルコールが白米の10%以内の本醸造酒。
評価要点:透明感、爽快感、キレの良さ
7 – スパークリング
出品条件:炭酸添加、タンク內二次発酵、または瓶內二次発酵で造られたスパークリング酒。
評価要点:泡質の良さ、爽快感、上品さ、キレの良さ
8 – 生酒
出品条件:一回も火入れされていない日本酒。
評価要点:香りと味わいのフレッシュさと力強さ、爽快感
9 –長期熟成酒 (淡熟)
出品条件:上槽後3年以上の熟成酒
評価要点:洗練された優雅な風味、滑らかな酒質、程よい旨味
10 –長期熟成酒 (濃熟)
出品条件:上槽後3年以上の熟成酒
評価要点:熟成の特徴の明確さ、複雑で豊かな旨味、まろやか酒質と余韻
11 – 特別なタイプ
出品条件:以下の5種類のどちらかにあてはまる日本酒
多酸タイプ (酸度 2.5以上)
低アルコール (アルコール度数11度以下)
菩提酛/水酛
にごり酒 (どぶろくを除く)
貴醸酒 (熟成3年未満)
評価要点:独自の特徴の表現力、バランスの良さ